社長メッセージ

グループパーパスを起点に
ライフステージごとの「人」を軸にした
社会課題の解決に取り組む

ベネッセグループは、1955年福武書店の創業に始まり、国内教育、グローバル教育、介護・保育、生活といった分野で、人のライフステージに沿ったさまざまな社会の課題に取り組んできました。根幹に共通してあるのは、ベネッセが時代を超えてずっと大切にし、追求し続けてきた不変の企業哲学である「Benesse(よく生きる)」の存在です。夢や理想の実現に向かって歩み続けるお客さまに寄り添い、一人ひとりの成長や課題解決を生涯にわたって応援していくこと、それが「Benesse=よく生きる」であり、SDGsの目指す方向である「well-being」とまさに同一であります。

加速する少子化、格差の拡大、高齢化率の上昇、テクノロジーの進化など社会は大きく変化しています。このような中、不変の哲学「Benesse」を実践し、価値を創造し続けるためには「自分たちは何のために事業活動をするのか(=パーパス)」という原点に立ち返り、社員一人ひとりがお客さまと社会の変化を捉え、挑戦し続けることが重要です。

サステナブルな社会の実現につながる経営の軸として、2023年4月、ベネッセグループのパーパス(存在意義)「誰もが一生、成長できる。自分らしく生きられる世界へ。ベネッセは目指しつづけます。」を新たに施行しました。すべてのライフステージにおいて、「人」の持つ可能性を信じ、この社会の大きな変化の中で、「未来」「グローバル」「社会システム」をも包含する、自分らしく生きられる「世界」の実現を粘り強く追い続けていく。それが、ベネッセグループのパーパスに込めた想いです。

2023年5月に発表した変革事業計画では、人を軸にした社会課題の解決に圧倒的に取り組んでいる企業グループとなること、ポートフォリオの変革を通して持続的利益成長を果たしていくこと、「コア教育」「コア介護」「新領域」の3つが利益の3本柱となる状態を実現することをご説明しました。

また、ESGの取り組みも引き続き強化しており、ベネッセの哲学、そしてパーパスに共感する従業員が、高い志を持って社会課題に取り組む企業風土をより促進するため、2022年度より専門部署としてサステナビリティ推進本部を設置し、積極的に活動を行っています。事業を通じた社会価値の創造とともに、人権の尊重やダイバーシティ推進、人財の育成など、ベネッセグループの財産である「人」、そしてそれを支える「環境」に対する活動をさらに拡げていきます。

今後も、従業員一人ひとりが「Benesse=よく生きる」の企業哲学を追求し、さらに、地域社会、行政、取引先、事業パートナーなどの多様なステークホルダーとの対話・協働を行いながら、事業活動を通じて顧客価値・社会価値・経済価値という3つの価値を創造し続けることで、持続可能な社会の実現を目指してまいります。

2023年6月 ベネッセホールディングス
代表取締役社長 CEO
小林 仁

国連グローバル・コンパクト

ベネッセグループは、責任ある企業市民としてグローバルな課題を解決していこうという趣旨に賛同し、2010年3月、「国連グローバル・コンパクト」の支持を宣言しました。今後も、「国連グローバル・コンパクト」の掲げる10原則を遵守し、実践することで、グローバル企業として責任ある経営を推進し、持続可能な社会づくりに貢献していきます。

最終更新日:2024年04月01日