FOCUS1どんな環境においても、学びと成長を支えるために

コロナ禍のなかで学びを止めないために

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって子どもたちの学びにも大きな影響が及びました。ベネッセグループでは、子どもたちの成長や学びを支えるために、さまざまな取り組みを進めています。

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、ベネッセにできること

新型コロナウイルスの影響で社会にさまざまな混乱が生じ、休園・休校や、学校教育のカリキュラム変更を余儀なくされました。そうしたなかベネッセグループでは、進研ゼミ、こどもちゃれんじ、学習塾・英語教室をはじめ各事業が子どもたちの学びを止めないための支援活動にいち早く取り組み、会員以外の方に向けても、無償提供を含めたさまざまな教材・コンテンツ・サービスを開発しました。これらは、お子さまやご家庭のご不安、困りごとにお応えしたいという社員一人ひとりの強い思いが原動力となった活動です。ベネッセ(コーポレーション)ではコロナ禍以前から、昨今の激しい環境変化への対応として「パーパス(存在意義)」と「イズム(判断基準・ 行動基準)」を自ら問い、言語化する活動を進めていました。 短期間でさまざまなチャレンジができた背景には、この「パーパス」「イズム」の浸透がありました。今後もお客さまに向き合い、ベネッセらしい価値の提供を続けていきます。

ベネッセコーポレーション
ブランドコミュニケーション課水上 宙士
進研ゼミ

変化するニーズに応え教材・プログラムを無償提供

進研ゼミでは、一斉臨時休校の長期化にともなう学力格差への不安の高まりを受け、2020 年3月から6月までの間に、自宅でも受験できる「全国実力診断テスト」および診断結果と連 動した「個別復習ドリル」、3学期の学習の総まとめができる小・中・高校生向け「春の総復習ドリル」、休校期間中の自宅での生活リズムがつくれるオンライン教室「きょうの時間割」の無償提供を実施しました。毎週アンケートを実施し、ご家庭のその時々の不安に応える教材・プログラム提供を行っていった結果です。

なかでも、休校要請が表明された当日に決定した「春の総復習ドリル」の無償提供は、受付開始初日に10万部の申込みがありました。受付と同時進行で教材を制作するハードスケジュールでしたが、進研ゼミ社員とパートナー会社が一丸となって取り組んだ結果、1週間でお届けすることができました。今後もニーズ変化に即応する瞬発力を大切にしながら、「子どもにとってどうか?」を徹底して考える進研ゼミらしさを追求していきます。

ベネッセコーポレーション
ナーサリー事業部山田 麗央那
こどもちゃれんじ

休園中の親子を支える「オンライン幼稚園」

新型コロナウイルス感染症対策のために幼稚園や保育園の休園が相次ぎ、自宅で過ごす時間が増えるご家庭の状況を受け、2020年3月に開園したのが「オンライン幼稚園」です。 オンライン幼稚園は、専門家監修の時間割に沿って「歯磨き」「手洗い」「うた」「ダンス」「知育」などの学習・運動映像を配信することで、お子さまが自宅にいながら園生活のように学べたり、楽しめるよう設計しました。加えて、自宅で仕事をされる保護者の方々のリフレッシュに役立つ運動コンテンツもご用意しました。2カ月の間に60万人以上に視聴いただき、「オンライン幼稚園のおかげで在宅ワークがはかどった」「休園中でもこどもの生活リズムを整えられる」などの嬉しい声をいただきました。親子の状況は、これからも変化していくと思いますが、そうした変化に合わせて、教材にも新たな価値を持たせていきたいと考えています。

最終更新日:2021年9月30日