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ベネッセと日立が脳科学に基づいた子ども向け学習用品の製品開発において共同プロジェクトを開始

公開日:2011年07月25日
株式会社ベネッセコーポレーション(代表取締役社長:福島 保/以下、ベネッセ)と株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、脳科学を活用した子ども向け学習用品の製品開発を進める共同プロジェクトを本格的に開始しました。

ベネッセは、子どもの学びを支援する自社の事業展開の一環として、通販事業の分野において子どものよりよい学習環境の提供をテーマとした学習用品の開発、販売を進めてきました。これまでの実績としては、カリモク家具株式会社との共同開発による、子どもの成長に合わせて長く使え、集中力を身に付けることを促す学習机と椅子「学びデスク」「成長チェア」をはじめとして、通学時の安全に配慮した機能と体感の軽さを両立したランドセルや、子どもの学びを応援する文具類などがあります。

日立は、1995年に世界に先駆けて光トポグラフィ法を開発するなど、脳活動計測の技術開発を通して、脳科学や認知科学、心理学、教育学などの研究分野の発展に貢献してきました。また、さまざまな分野でパートナー企業との連携を図り、脳科学をモノづくりに活用する取り組みを進めてきました。これまでの実績として、検証結果を適切に表現するプロセスとして第三者の専門家が参画したBrain Science審査会を設け、さらにその審査結果の表現を適切に活用している証としてBrain Scienceマークを付与しています(2009年12月発表)。また、株式会社バンダイと連携して、脳科学に基づいた乳児玩具「BabyLabo(ベビラボ)®」シリーズ(2010年1月発売)と、ブロック玩具「BlockLabo(ブロックラボ)®」シリーズ(2011年4月発売)の開発に協力しました。

少子化、IT化、グローバル化といった日本の教育を取り巻く環境の変化に伴い、お客さまのニーズも多様化しています。子どもにとって最高の学習環境づくりをめざすベネッセと、これまで培った脳科学をモノづくりに活用する取り組みを進めている日立は、2010年3月より、脳科学に基づいた子ども向け学習用品の製品開発にむけて協議を進めてまいりました。このたび、こうした多様化するニーズに柔軟に対応し、次世代を担う人材を育む教育のあり方や学習環境の開発をより一層推進するべく共同プロジェクトを本格的に開始することに致しました。今後、脳科学に基づいた子ども向け学習用品の製品開発に共同で取り組み、子どもが長時間、落ち着いて学習できる製品や学習環境などを提供していきます。

なお、本共同プロジェクトの第一弾として、脳科学に基づいたLED学習スタンド「調光式学びライト LED」を製品化しました。ベネッセが子ども向け商品の開発ノウハウを生かして会員向けにアンケートを行ったところ、より集中する環境づくりにニーズがあることが分かりました。それに基づき日立による京都大学、同志社大学との実証実験を経て株式会社日立リビングサプライ(取締役社長 : 野田哲夫)が製品化しました。本製品は、日立コンシューマ・マーケティング株式会社(取締役社長 : 中村晃一郎)からベネッセに販売し、ベネッセは8月1日から自社通販サイトで発売します。

商標について

「学びデスク」「成長チェア」は株式会社ベネッセコーポレーションの登録商標です。
「BabyLabo®」は株式会社バンダイの登録商標です。
「BlockLabo®」は株式会社バンダイの登録商標です。
Brain Scienceマークは株式会社日立製作所の登録商標です。

最終更新日:2020年03月09日