その他

小学生の母親を対象とした小学生の夏休み調査
夏休みの宿題、「少しずつ計画的に」した小学生4割、「最後にまとめて」は1割

公開日:2010年06月30日

株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山市)のシンクタンク「Benesse教育研究開発センター」は、全国の小学生をもつ母親4,644名を対象に、「小学生の夏休み調査」を2009年9月に実施し、子どもの夏休みの実態、夏休みに関する保護者の意識を調査しました。主な調査結果は、以下のとおりです。

1)夏休みの宿題、「最後にまとめて」やった小学生は1割
  • 自分の子どもが夏休みの宿題をやった時期をたずねたところ、「少しずつ計画的にやった」(43.9%)が最も多く、次いで「最初にまとめてやった」(27.1%)で、「最後にまとめてやった」のは10.0%だった。
  • また「宿題をしなさいと声をかけた」保護者は70.0%であり、保護者の働きかけが多いこともわかった。
2)活動体験が多いほど、子どもは夏休みを「楽しんでいた」と回答
  • 夏休みの体験として最も多いのは「プールに行く」が78.8%(複数回答)が最も多く、ついで「お祭り・盆踊りに行く」(71.0%)、「花火見物に行く」(52.0%)などのイベント・行事への参加があげられた。
  • 「子どもが夏休みを楽しんでいた」とする比率は、体験数別でみると19項目中「8つ以上」選択したグループでは45.2%(「とてもそう思う」の%)で、「4つ以下」では26.5%と20ポイント近くの差がみられた。
3)活動体験が多いほど、保護者の経済的負担も大きい
  • 夏休みにかかるレジャー・旅行の費用は、世帯平均で82,474円であった。なお体験数「8つ以上」で99,639円、「4つ以下」で68,259円と3万円以上の開きがみられた。
4)夏休みは「成長するよい機会」が81.8%
  • 夏休みに対する母親の意見として、「夏休みは子どもが成長するよい機会」が81.8%(とても+まあそう思うの%)であった。
  • さらに母親の就業状況別では、専業主婦で「世話に疲れる」(62.9%、とても+まあそう思うの%、以下同)、フルタイムで働く母親で「もっと子どもと過ごしたい」(83.1%)の比率が高く、就業状況により母親の悩みは異なる。しかし「夏休みを過ごして子どもが成長したと感じる」はほぼ同じ比率であった。
 夏休みの宿題は「少しずつ計画的にやった」小学生が最も多いものの、保護者からの働きかけも少なくないことがわかりました。ただ宿題をやらせるだけではなく、自分で計画を立てて学習ができるような習慣づくりについても働きかける必要があると考えます。
 また夏休みは子どもがさまざまな体験をすることから、多くの母親は、子どもの成長を実感していることもわかりました。こうした夏休みの体験には、経済的な負担や家庭の事情がともなうのも事実ですが、地域の催し物や家のお手伝いなど、地域社会や家庭でできる夏休みの体験の機会を積極的に利用することも、子どもの成長にとって必要であると考えられます。
  • 調査テーマ:
    小学生の夏休みの実態、夏休みに関する保護者の意識
  • 調査方法:
    インターネット調査
  • 調査時期:
    2009年9月
  • 調査対象:
    全国の小学1年生~6年生の子どもをもつ母親4,644名
    (774名×6学年)
  • 調査項目:
    夏休みの生活時間(就寝・起床の平均時間、遊びの時間、家庭学習の時間など)/夏休みの充実度/夏休みの体験/夏休みにかかるレジャー・旅行の費用/夏休みの宿題(学年別の内容、自由研究のテーマ、保護者の関与、保護者の意見など)/夏休みの過ごし方(重視したこと・できたこと)/夏休みに関する保護者の意見 など

    本調査のデータは、次のURLをご参照ください。
    http://benesse.jp/berd/center/open/report/natsuyasumi/2009/syo/index.html

最終更新日:2020年03月09日