Focusベネッセメソッドで
介護現場の未来を変える

介護・保育 ● サービスナビゲーションシステムの導入

「その方らしさに、深く寄りそう。」という理念のもと、入居者視点のホーム運営を中核事業とする(株)ベネッセスタイルケアでは、20年を超える実践知を科学的アプローチで体系化した「ベネッセメソッド」を活用し、サービス品質の向上に取り組んでいます。今回は、その一つである「サービスナビゲーションシステム」について、ご紹介します。

介護現場における情報の記録や共有をサポート

ホームの介護・看護スタッフは、ケアの後、提供したサービスの内容やご入居者さまの様子を細やかに記録しなければなりません。従来、こうした情報は紙の資料で管理されていたため、記録や確認、共有には多くの時間がかかっていました。そこで(株)ベネッセスタイルケアは、2017年に介護現場のサービススタイルを変革する介護・看護記録プラットフォーム「サービスナビゲーションシステム」(以下、サーナビ)を自社開発しました。

サーナビの導入によって、パソコンやスマートフォンなどの複数のデバイスから一つのシステムにアクセスして簡単に情報の記録や確認・共有ができるようになりました。また、お一人おひとりのご入居者さまに提供すべきケアがタイムテーブル上にアイコンで表示されているため、実施したケアの内容を簡単に入力でき、ご入居者さまのサービス提供が一目で分かるようになっています。これによってホームには欠かせないスタッフ間の引き継ぎや情報共有がよりスムーズになり、ケアにかけられる時間を増やすことができました。

サーナビに蓄積された情報から「気付き」を促す

サーナビが目指すのは、こうした生産性の向上だけではありません。
サーナビの導入によってスタッフが記録する情報の量は大幅に増えました。それらの情報は、各スタッフが「どのようなサービスを提供すべきか」を考え、質の高いサービスへと導く(=ナビゲーションする)ことにつながっています。とくに、ご入居者さまお一人おひとりのご要望によって異なる「生活プラン」の実施・管理の徹底のために設けられた記録画面は、ご入居者さまの反応や様子の変化などを細かく記録でき、それらの詳細な情報からスタッフの「気付き」を促すような設計になっています。このサービスからの情報を踏まえてサービスを実施することで、ご入居者さまのQOL(生活の質)向上を実現していきます。これこそが、サーナビが介護現場にもたらす真の価値なのです。

介護の仕事の価値、喜びを感じてもらう

「介護はクリエイティブな仕事」というのが、ベネッセスタイルケアの考え方です。蓄積された記録から「気付き」を得て、今後提供していくべきサービスについて考え、スタッフ間で議論を交わしながら、サービスの質を向上させていく。現場におけるこうした取り組みにも仕事のやりがいや、面白さを感じてもらい、業界に定着し続けてもらうことで、介護業界をより活性化していけるのではないかと考えています。サーナビは今日も、クリエイティブな介護サービスをサポートし、介護現場の未来を少しずつ、でも着実に変えています。

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サービスナビゲーションシステムの導入

ベネッセメソッドで
介護現場の未来を変える

最終更新日:2019年09月11日