ベネッセグループでは2009年度、CSRの考え方に基づき、グループが取り組むべきCSR活動を5つの「CSR基本方針」として整理しました。2010年度は、さらにグループ一体となって体系的にCSR活動を推進するために、中長期の「CSR達成目標」の策定に着手しました。
CSR達成目標は、『企業理念「よく生きる」の下に集まった社員の力を結集し、活動するエネルギーの方向性』と位置づけています。ベネッセグループは、従業員一人ひとりがグループとしてのCSRの価値観を共有し行動することで、企業理念「よく生きる」の実現を目指します。
ベネッセホールディングスでは、「より良い企業市民」となるために、中長期の「CSR達成目標」の策定に取り組んでいます。そして、ベネッセグループは、CSR達成目標のもとに「新しい社会価値」を創出することで、ステークホルダーにとってなくてはならない存在を目指しています。
目標策定に向けての、2011年7月までの進捗をご報告します。
- 真面目さ
- 現場力
- 子どもの意欲を引き出すしくみ
- パブリックサービス事業を展開
(社会構造が求める必然性を担う)
- 多様性を持ったリーダーの人財育成
- 情報感度と柔軟性を兼ね備え、業務の幅を広げて行動できる従業員の創出
- 会社が持つ広がりの可能性を従業員に示したい
| サプライチェーンマネジメント | グループ方針、CSR調達、サプライヤーに対する調査、メーカー側面からの対応による、グループ情報の再整理と方針の策定。 |
| CSRマネジメント | CSR達成目標を策定し、世界のCSR課題に対する感度を高めながらPDCAを回す。 |
| 環境への取り組み | グループ環境方針の必要性を認識し、方針を策定(2011年8月)。 |
杉並区立和田中学校前校長/東京学芸大学客員教授/
大阪府知事特別顧問
藤原 和博氏
クリティカルシンキングを身につけられる教育を
東日本大震災において、岩手県釜石市の小・中学校では児童・生徒のほぼ全員が津波の難から逃れました。それは十数年間にわたって大人の指示を待つのではなく、自分の考えで動くことを教えてきたからです。世の中には想定外の出来事が起こりうることを知り、大人が言っていることも疑う。つまり「クリティカルシンキング」が身についていたおかげです。この震災を機に、日本人の姿勢は変わるでしょう。正解至上主義教育から脱皮し、「上手に疑う力」を教えるべきだと考えます。本当の意味での思考力、行動力、実践力、直感的な瞬発力を磨くことが重要です。ベネッセには、ぜひその強力な推進役になって欲しいと考えています。
村田アソシエイツ代表/東北大学特任教授/
村田 裕之氏
自立支援の重要性を世界に発信して欲しい
介護も、震災から多くを学びました。弱者保護でなく自立支援をしていた老人ホームでは助かった方が多かったのです。これからは、高齢者が「よく生きる」ための自立支援に、より重点を置かなければなりません。高齢化問題は徐々にグローバル化しています。ベネッセは高齢者介護の先進企業として、この経験で学んだ自立支援の重要性を体現し、世界に発信、世界をリードしていくべきだと考えます。また、ベネッセはまだ事業と事業の垂直統合が弱いと感じています。育児と介護のリソースを活かし、子どもと高齢者の双方がハッピーになる「インタージェネレーショナル」=世代間交流事業に注力して欲しいと思います。
シンクタンクソフィアバンク副代表/
社会起業家フォーラム
副代表
藤沢 久美氏
事業と社員にもクリティカルシンキングを
「よく生きる」は、とても良い言葉だと思います。でも、ポジティブな言葉であるがゆえに、社員の皆さんは枠からはみ出すようなことをできないでいるのではないでしょうか? ベネッセでは、自分のことを自分で決めて自ら動く人財づくりができているでしょうか? 私には、まだ枠を超えられていないように見えます。まずは事業に対するクリティカルシンキング、そしてアクションが必要だと強く感じます。ベネッセは多彩なノウハウを持っています。今後はそれらをどのように活かして転換していくかが課題です。例えば「介護」ではなく、「一生働く」という視点からのサービスはできないでしょうか。斬新な取り組みに期待します
代表取締役副社長 兼
CFO 福原 賢一
「未来」からの期待に応えるCSR活動に向けて
代表取締役副社長 兼 CFO 福原 賢一
有識者の皆さまからのご意見を伺って、社会の課題解決を支援し、ステークホルダーの皆さまの「よく生きる」を実現させるためには、「クリティカルシンキング」に加えて「アクション」も非常に重要であると感じました。また、今後は部門や事業を超えて取り組むしくみづくりの重要性も改めて認識いたしました。
当社では、「子どもたちは未来からの留学生」という想いのもと教育事業に取り組んでいます。シニア・介護事業や語学・グローバル人材教育事業においても、高齢化社会への対応やグローバル化の加速により「未来」視点はよりいっそう重要になってくるでしょう。今の社会はもとより「未来」からの期待に応えることこそ、ベネッセグループが取り組むCSR活動です。今後もグループ一丸となって推進してまいります。
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