すべては「よく生きる」の実現のために
株式会社ベネッセホールディングス
取締役会長
福武 總一郎
社名の「Benesse(ベネッセ)」はラテン語からの造語で、「よく生きる」を意味します。私たちは「よく生きる」の実現に向けて、人の向上意欲と課題解決を支援するため、教育・語学・生活・介護の領域で事業を展開しています。そして、「自分や自分の家族がしてもらいたいサービスを提供する」「赤ちゃんからお年寄りまでの向上意欲を支援する」「年をとればとるほど幸せになれるサービスを提供する」―これらのメッセージを事業を通じて伝え続け、ステークホルダーの皆さまの信頼に応え、現在も将来も、社会や地域になくてはならない存在であることを目指しています。
昨秋アメリカから始まった金融恐慌は、これまで優良企業として日本経済を牽引してきた企業にさえも大きな影響を与え、各企業は将来への道を模索しています。ベネッセは流行を追わず不易な人の営みを事業の中心に置き、創業前の倒産経験から得た教訓をもとにビジネスモデルを確立してきたため、このような不況の中でも影響を受けずに業績を伸ばすことができました。私たちは今後もさらに成長し続けるために企業理念、ミッション、お客さまに伝えたいメッセージを首尾一貫させながら、事業活動を進めていきたいと思います。加えて、時代の変化に対応し、新たな卓越したビジネスモデルの構築に挑戦していきたいと思います。
また、ベネッセは、財団活動を中心に文化をベースとした地域振興の支援を行っています。私はすべての企業の活動、人の活動は「いい地域をつくるために」あるべきだと考えています。財団活動の中には、約20年にわたって手掛けてきた瀬戸内海・直島での「ベネッセアートサイト直島」と称するアート活動があります。過疎化と高齢化が進む人口3,500人ほどの島に年間30万人もの観光客が国内外から来るようになり、世界的にも注目されるようになりました。現代アートが日本の原風景、島の歴史や生活と融合し、笑顔が美しく、いきいきとした島のお年寄りたちが「Benesse=よく生きる」を体現しています。全国各地で地域を支援していくことによって、「個性と魅力ある地域の集合体としての日本」の役に立ちたいと考えます。
ベネッセはこれからも事業活動と地域づくりを通じて、世界でファン・シンパの最も多い、世界中からリスペクトされるような企業を目指します。そのことがベネッセグループの企業価値をさらに高めていくことになると思います。
ベネッセグループを取り巻く環境は、これからも大きく変化すると思います。しかし、私たちはゆるぎない企業理念とこれまで培ってきたビジネスモデルや資産に加え、変革すべきところはスピードを持って対処し、どのような時代、どのような場所であってもステークホルダーの皆さまの「Benesse=よく生きる」を実現すべく、努力してまいります。皆さまのなお一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
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